中学受験と習い事の両立|続けるか辞めるかを決める前に親子で考えたいこと

中学受験に向かう前に
Close up of woman hands playing piano
スポンサーリンク

中学受験と習い事の両立は多くの家庭が抱える悩み

 中学受験を目指すお子さんのいるご家庭では、習い事をどうするかという問題は避けて通れません。塾に通い始めると授業の回数や宿題の量が増え、習い事と時間が重なるようになってきます。「続けさせてあげたいけれど、受験勉強に影響が出ないか心配」「本人が辞めたくないと言っているが、このままでいいのか」という声は、中学受験を経験した家庭から多く聞かれます。

 ただ、習い事をやめることが必ずしも正解とはいえません。状況によっては、上手に両立することが受験にも、お子さんの成長にもプラスになります。

まず優先順位を親子で話し合う

 習い事をどうするか決める前に、まずお子さん自身の気持ちを聞くことが大切です。「続けたい」という意思があるかどうかによって、対応の仕方はかなり変わります。

 親の判断だけで「受験だから辞めなさい」と一方的に決めてしまうと、お子さんが納得できないまま受験勉強に向かうことになり、かえってモチベーションが下がってしまうことがあります。

 話し合う際には、受験勉強と習い事のどちらを優先するかだけでなく、「中学・高校に進んでもその習い事を続けたいと思っているかどうか」も聞いてみるとよいでしょう。今後も長く続けたいと思っている習い事であれば、できるだけ続ける方向で考えてみることをすすめます。

途中でやめると再開しにくいものもある

 習い事の種類によっては、一度やめてしまうと感覚を取り戻すのに時間がかかるものがあります。

 ピアノやバイオリンなどの楽器は、練習を続けていないと技術が落ちていきます。スポーツも同じで、体の使い方や筋力は継続してこそ維持できるものです。お子さんが中学・高校でも続けたいと思っている習い事であれば、受験期に完全にやめてしまうことが後悔につながる場合もあります。

 「受験が終わったら再開すればいい」と考えていても、ブランクが長くなると再スタートのハードルが上がります。一度やめると、そのまま戻れなかったというケースも少なくありません。

習い事を続けることのメリット

 受験期に習い事を続けることには、思いのほかよい面があります。

 ひとつは、気分転換になることです。受験勉強は長い時間がかかります。勉強だけの毎日が続くと、精神的に追い詰められてしまうお子さんも少なくありません。習い事の時間が「頑張れる理由」になったり、頭を切り替える場になったりすることがあります。

 もうひとつは、時間の使い方を考える練習になることです。限られた時間の中で宿題と練習の両方をこなそうとすると、自然と段取りを考えるようになります。この経験は、受験勉強の効率にもよい影響を与えます。

注意したいこと

 習い事を続けるにあたって、気をつけたいのは無理なスケジュールにならないようにすることです。

 特に体力を使うスポーツ系の習い事は、土日の練習や遠征で疲れが抜けないまま塾に行くことになりかねません。疲れ切った状態では勉強の質も落ちますし、体調を崩すリスクも高まります。

 スケジュールを決める際は、1週間の予定を紙に書き出し、睡眠時間と勉強時間がしっかり確保できているかを確認することが大切です。詰め込みすぎてどちらも中途半端になってしまっては、本来の目的を見失ってしまいます。

習い事の先生に相談してみる

 習い事の先生が中学受験に理解がある場合、「受験が終わるまでは回数を減らす」「家での練習はなしにしてもらう」といった形で対応してもらえることもあります。無理に完全な形で続けようとせず、先生に事情を話してみることも選択肢のひとつです。

どうしても難しいときは一時的に休む

 学年が上がるにつれて塾の授業数も増え、6年生になると受験直前期はスケジュールがかなり厳しくなります。そのときに「一時的に休む」という選択肢があることを、早めにお子さんに伝えておくとよいでしょう。

 完全にやめるのではなく、入試が終わったら再開するという見通しがあれば、お子さんも納得して休みやすくなります。「受験が終わったらまた続けよう」という目標が、受験期の励みになることもあります。

両立して受験を乗り越えることが成長につながる

 中学受験は、勉強の力だけでなく、精神的なタフさや生活のマネジメント力が問われる経験です。習い事と受験勉強を無理なく両立できたとき、お子さんは「どちらも諦めずにやり遂げた」という自信を得ることができます。

 受験の結果がどうであれ、忙しい時期に自分のやりたいことを工夫しながら続けた経験は、中学・高校生活にも生きてきます。親御さんはお子さんの気持ちを尊重しながら、一緒にペースを調整していけるとよいでしょう。

まとめ

 中学受験と習い事の両立は、一概に「続ける・やめる」で決めるのではなく、お子さんの気持ちと状況に合わせて考えることが大切です。

 特に、中学・高校まで続けたいと思っている習い事は、できる限り続ける方向で検討してみてください。受験期の気分転換になったり、時間を上手に使う力を育てたりするよい機会にもなります。一方で、無理なスケジュールになって疲れ切ってしまわないよう、睡眠と勉強時間はしっかり確保することを忘れずに。どうしても厳しくなったときは、一時的に休むという道も残しておきましょう。

タイトルとURLをコピーしました