塾なしで中学受験をするには事前にリサーチと準備が必要
中学受験をするには塾に通うことが必要となるケースがほとんどだと思います。
受験に必要な知識は小学校で習う授業の応用レベル以上のものが求められ、算数は特殊な解き方を身につける必要があります。その他の教科もかなりの知識が必要で、塾のカリキュラムで毎週しっかり学習していかないと受験に間に合わなくなります。
また、作文や面接などの練習も必要になりますので、家庭だけで準備をするのかなり難しと思われます。
しかし、中学受験のための塾通いは小学生にはかなり負担になりますし、費用もかなりかかります。
大手塾に通うと塾の授業料は年間100万以上になります。その他に模擬試験代や教材代、市販の参考書や過去問を購入する費用も必要になります。小学校4年生からこれが3年間続くことになります。学力が思ったように伸びないと、家庭教師や個別指導塾に頼るケースも多くなり、塾代以上の費用がかかることを事前に考えておかなければなりません。
これでは経済的に余裕がないと中学受験が出来ないということになってしまいます。
しかし、大手塾に通わないと中学受験が出来ないというわけではありません。
現在はインターネットで大手塾レベルの授業を受けられる機会は増えていますし、市販の中学受験向けの教材は増えています。通信講座も中学受験に対応したものが増えてきました。
中学受験を乗り切るには、自主学習が出来る力が必要になりますので、それが身についているお子さんでしたら、家庭での学習で乗り切ることが出来るケースも多くあります。また塾もピンポイントで上手く利用していけば、3年間塾に通い続けなくてもすむ方法もあります。
塾に頼らずに中学受験を乗り切るためには、親御さんの事前にしっかり受験についてリサーチして低学年からしっかり準備をすることが大切です。
受験したい学校の入試問題を確認する
まずは、受験を考えている学校の入試問題を一度見てみましょう。
難関校と言われる学校ですと小学生が解くにはかなりの難問が多かったり、思考力を試される問題が多くなります。塾で難問を多く解いていかないと対応出来ません。
しかし中堅以下のレベルですと、算数の小問が多く市販の問題集のよく出題される問題が出ていたり、基本的な知識を問う問題が多くなります。学校の応用問題=中学受験の基礎レベルと考えれば、学校の勉強が簡単に感じて応用問題をどんどん解いていけるお子さんでしたら十分に対応できるでしょう。
また公立の中高一貫校の適性検査テストのような思考力を試す問題は、知識を問う問題は塾でも対策出来ますが、短期間の小手先の勉強だけはあまり成果は上がリマセン。低学年のうちから知識を詰め込むだけなく、「しっかり考えて思考力をつける」勉強をしていくことの方が大切になります。
どのレベルの学校を目指し、どのくらいの期間を受験対策に当てるかによって、中学受験の学習法は変わってきます。受験したい学校に合格するためにはどのくらいの学習が必要なのかをしっかり考えてみましょう。
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四谷大塚のテキストを自分で購入する
中学受験で定番のテキスト、四谷大塚の「予習シリーズ」は塾に通わなくても以下のサイトで購入することが出来ます。
四谷大塚ドットコム
テキストがあれば、塾と同じようなカリキュラムで自宅で学習を進めることが可能です。また、ゆっくりとしたペースで学習したい場合は、独自に計画を立てて、学習を進めていくのもいいでしょう。
算数や理科は、自力で解くのが難しい問題もありますが、インターネットで無料で解説しているページや動画もあるので、活用してみてください。
市販の教材を活用する
中学受験に対応した市販の教材も多く売られています。市販の教材を利用して暗記や苦手なところを集中して学習するようにしてみましょう。
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また、理科や社会の漫画教材はお子さんが楽しみながら学習出来るので中学受験対策にもおすすめです。テキストや問題集での学習より、知識として定着させやすくなりますので是非活用してみてください。
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インターネット授業や通信講座で乗り切れることも
以前は大手塾に行かなければ中学受験向けの学習は出来ませんでした。
しかし、インターネットが発達した現在では、ネットで大手塾と同じような授業を受けられるようになりました。塾で使っているテキストもインターネットで購入することができます。大手の通信講座でも受験に対応した講座を受講できるようになりました。
通信講座をやり切るにはお子さん自主学主力が大切になります。低学年のうちから、通信講座やインターネット講座で学習する習慣をつけて、確実に課題をこなしていくようにしていくようにしましょう。親御さんは勉強を教えるより、課題を期限内にこなしているかをチェックすることが大切です。
中学受験に対応したインターネット講座
外部模試は積極的に受けるようにする
塾なしでの学習の欠点は、どのくらい学力がついているか客観的に判断出来ないことです。塾なしでの中学受験を決意したら、あらかじめ外部模試を受ける計画を立てるようにしてください。
個人で申し込める外部模試の例
自宅学習のみで模試の結果が良くなることはあまりないと覚悟してください。模試の結果は点数で判断するのではなく、勉強したのに出来てなかった場合の原因を探ったり、テストでの時間配分の使い方を確認するなど、試験に対するお子さんの取り組み方を判断することが大切です。下記の記事を参考にして模試を受けた後の対策をすることが大切になります。
部分的に塾を活用する方法
塾の全てのカリキュラムが必要とは限らない
以前家庭教師をしていたお子さんで、塾の集団授業で社会の学習をしていましたが、テキストを読んでいただけで何を勉強したか聞いてもほとんど答えられないということがありました。本人があまり社会に興味がないというのもありましたが、これでは塾に行っても、授業中に座って帰ってきているだけで、塾に行っている意味がありません。
集団授業で社会のような教科を学習しても興味がなければ頭に入ってこないお子さんもいるでしょう。国語の授業も漢字テストをしているだけで、あまり内容が頭に入っていなかったようです。この塾での算数の授業はしっかりしているので、塾自体をやめる必要はありません。
塾で勉強していることが身についていない場合は、根本的に勉強法を考え、本当に塾でその教科を学習することが必要なのかもう一度考えてみるようにしましょう。
社会が苦手なお子さんは、まずは覚えられる分野をさがして(地理の農業や特産品なら覚えられるなど)そこだけでも家庭で徹底的に覚える時間を作った方が勉強効率は上がってくると思います。パズルやゲームのような遊びならがら身につく教材もたくさんあるので、工夫して覚えていくことが大切です。
逆に社会が得意なお子さんは、塾で学習するより自分でどんどん細かいことまで学習していった方がいい場合があります。得意なお子さんはテキストと問題集があればどんどん自分で進めていけるでしょう。
その教科を塾で学習する必要があるかどうか、お子さんの理解度を見直して定期的に確認してみてください。
6年生の夏休み以降は塾を減らしても構わない
6年生の夏休み以降は、今まで学習したことを復習する授業が中心になります。難関校向けの対策講座はあっても、中堅校以下の個別対策の授業は大手塾ではないことが多いですし、全ての授業が必要になるとは限りません。
志望校も絞られて模擬試験の回数も増えてきますので、お子さんのモチベーションも上がって自宅での学習も以前よりやりやすくなります。
算数だけ受講して後は過去問や問題集を自宅でやり直すなど、塾に通う日数を減らしてしまうことも考えてみましょう。
塾に通うのが基本だが塾に頼らない学習も大切になる
家庭のみで中学受験を乗り切るには、お子さんがやる気になり、親御さんがしっかりサポートをしていかないとなりません。基本的には塾に通った方が勉強のペースも掴みやすく、友達もいて励みになると思います。
しかし、中学受験向けの学習塾は集団授業が多く、塾や講師と相性が悪かったり、成績が伸び悩んで通うのが億劫になってしまうケースもよくあります。塾の多い地域なら転塾することも出来ますが、そうでないと行き詰ってしまうことになりません。
塾に頼り切らないで、お子さんが合格するための勉強法を家庭で確立していくことが大切です。塾で上手くいかない部分は家庭でフォローしていくようにしましょう。
参考になる本
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