中学受験生の1週間の学習計画の立て方

家庭での受験対策
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はじめに

 中学受験で志望校に合格することはゴールではなく、その先の学校生活を充実させるためのスタートラインに過ぎません。自分で学習計画を立てる力は、今後の中学、高校での生活でも非常に重要になります。

 この記事では、中学受験生のための効果的な週間学習計画の立て方とそのやり方について、具体的に解説します。

なぜ週間計画が重要なのか

 中学受験では、塾の授業だけでは十分ではなく、予習、復習、宿題とやることが多くなります。

 実際に5年生で週12時間、6年生で週20時間もの家庭学習時間が必要だと言われています。この膨大な学習をやりこなすためには、1週間のスケジュールを立てることが大切になります。

 塾に通っている場合も自宅学習でも、中学受験では1週間単位で学習計画を立てることが重要です。ただ宿題とテスト対策に追われるだけでは、学力に合った基礎が身につかなかったり、丸暗記だけして翌週には忘れていたりすることになりかねません。学力に合わせて重点的に取り組むことを選び、毎週しっかり学習計画を立てましょう。

効果的な週間計画の立て方

1. 長期・中期目標と連動させる

まず長期的目標を設定しましょう。受験生なら1月〜2月の入試合格が目標になります。まだ受験学年でない場合は、学年末や半年くらいのスパンで特定のテストを目標にし、そこでどのような結果を出したいかを設定するのが良いでしょう。 

 長期計画の立て方はこちらの記事を参考にしてください

中学受験は目標を年単位で決めていく – 長期計画で合格をつかむ

 長期目標に加えて、中期的目標も重要です。例えば、塾の月例テストでの成績目標や漢字検定の合格など、より具体的な目標を設定します。これらの目標に向けて、週間計画を組み立てていきます。

2. その週にやることを書き出す

まず、日曜日に次の週にやるべきことを全て書き出しましょう。

  • 塾の宿題(パターンが決まっていれば、量を把握しておく)
  • 学校の宿題や課題
  • テスト対策
  • 弱点補強の学習
  • 漢字練習、計算練習など毎日短時間でできること

3. 勉強する時間を明確に決める

 中学受験を目前に控えた6年生の段階では、平日3〜5時間程度、休日には8〜10時間程度の勉強時間を確保するのが理想的です。  ただし、いきなりこの量を始めるのではなく、学年に応じて段階的に増やしていくことが大切です。

 勉強する時間はきっちり決めておきましょう。家にいるときに、なんとなくダラダラやっているとメリハリがつきません。早朝や夕方など、自分が集中できる時間帯を見つけて固定するとよいでしょう。

4. 毎日やることを決める

 計画が必ず狂ってくるものです。そのため呼びの時間も設けておくことが重要です。具体的には総勉強時間の約15%(週3時間程度)を予備として確保しておくと安心です。

 漢字練習、計算、暗記などは、毎日10分単位で計画の中に組み込みましょう。漢字や計算の練習は確実に点数が取れる分野です。勉強のウォーミングアップ感覚で毎日取り組む習慣をつけることをおすすめします。

 1時間計算練習、次の日は1時間文章題をやるという勉強法は効率が悪いです。短時間でできる学習と、時間をかける問題は分けて考えるようにしましょう。

5. 教科の配分を決める

 弱点を把握したら、いつまでに、どうやって克服するかを考えましょう。複数の弱点をどういう順番で、いつまでに出来るとようにしていくかを考えるのが学習計画の本質です。

 勉強する教科の配分をしっかり決めておかないと、好きな教科ばかりやってしまいがちです。国語、算数は毎日、理科、社会は1日おきになど、1週間の計画をバランスよく作成しましょう。教科間の比率を均等にするのではなく、苦手科目や配点の高い科目により多くの時間を割り当てることも考えてみてください。

6. 勉強時間と内容を記録する

 計画表にやることを書いておいて、達成したらチェックしていく形式が良いでしょう。1週間が終わったらどれくらい計画を実行できたか必ず振り返りましょう。全部できれば次の週は少し量を増やし、達成できなかった部分があれば量を調整して全て完了できるように工夫します。こうした積み重ねによって、自然に勉強量は増えていきます。

親子で一緒に計画を立てる

 お子さんだけで計画を立てるのが難しい場合は、親子で一緒に計画を立てていくのが効果的です。ただし、保護者が全て決めるのではなく、徐々に子ども自身が計画を立てられるようにサポートしていくことが大切です。 

親ができるサポート

規則正しい生活リズムの確保
子ども自身が規則正しい生活を送ることは大切ですが、特に長期休暇中は生活リズムが乱れやすくなります。計画通りに勉強を進めるためにも、睡眠時間を確保し、生活リズムを整えるよう支援しましょう。必要な睡眠時間は個人差があります。お子さんが十分休めたと思える時間を確保してください。

集中できる環境づくり
 勉強机・勉強部屋には気が散るものを置かないようにし、学習と休憩のメリハリをつけられるように環境を整えることが効果的です。

参考になる記事

中学受験生のための学習環境チェックリスト!GWを活用した整理術

振り返りと修正のサポート
計画通りにできたつもりでも、テストで点数が取れなければ、勉強方法が間違っているかもしれません。定期的に結果を確認し、学習計画を修正することが大切です。 

週間計画を実行するためのポイント

見やすい計画表の作成

 塾からもらうスケジュール表だけでなく、お子さんが使いやすい独自の計画表を作ることも効果的です。年度が変わるタイミングや夏休み用、テスト前用など、状況に応じて使い分けるようにしていきましょう。

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短時間集中と休憩のリズムを作る

勉強時間中でも適切な休憩を取ることが大切です。休憩中はしっかりと目や頭を休ませることに専念するようにしましょう。ゲームやスマホなどは別室など目に入らない場所に置いておくようにしてください。

家族との学習タイム

 例えば社会科の学習では、親子での教科書読み合わせが効果的なケースもあります。短い文章で書かれた内容を小学生だけで理解するのは難しいことも多いため、週末に時間を確保して一緒に学習する時間を設けるのも良いでしょう。 

まとめ

 中学受験の成否を分ける大きな要素の一つが、家庭での学習の質と量です。週間計画をしっかり立て、それを確実に実行することで、効率的に学力を伸ばしていくことができます。計画を立てる習慣は、中学受験合格だけでなく、その先の学校生活のためにも重要になります。

無理なく続けられる計画を立て、親子で協力しながら中学受験に向けて着実に準備を進めていきましょう。


中学受験計画表テンプレートは以下でダウンロードできます

 https://manabihiroba.net/plan/plan.html

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