中学受験の算数は小3から準備できる
中学受験の算数と聞くと、「難しそう」「うちの子にはまだ早い」と感じる親御さんも多いのではないでしょうか。たしかに、中学受験で出題される算数には、学校では習わない考え方がたくさん登場します。
ただ、すべての単元が高学年になってから始めなければならないわけではありません。和差算や植木算のような基本的な特殊算は、小学3年生から無理なく取り組むことができる内容です。
特殊算とは何か
特殊算とは、中学受験の算数で登場する「○○算」と呼ばれる問題の解き方のことです。鶴亀算・旅人算・植木算など、学校の教科書には出てこない問題が数多くあります。
中学に入ると、これらの問題は方程式を使えば解けるようになります。しかし小学生のうちは式ではなく、図を書いて考える力が必要で、この力こそが中学受験の算数で問われています。
和差算と植木算が小3から始められる理由
和差算や植木算が低学年から取り組みやすい理由は、使う計算がシンプルだからです。
- 和差算に必要な計算はたし算・ひき算・わり算だけ
- 植木算も同様に、かけ算・わり算の基本ができれば取り組める
- 問題の題材が「鉛筆の本数」「木の間隔」など身近なものが多い
難しい計算力よりも、「図を書いて考える」という思考の習慣が身についているかどうかが大切な単元です。
和差算の基本的な考え方
和差算とは、2つの数の合計(和)と差がわかっているとき、それぞれの数を求める問題です。
たとえば「2人合わせて40本の鉛筆を持っていて、一方がもう一方より16本多い」という問題では、まず線分図を書いて考えます。合計から差を引いて2で割ると、小さい方の数が出てきます。
線分図の書き方さえ身につけてしまえば、問題の意味が視覚的につかみやすくなり、落ち着いて解けるようになります。
和差算の解説・練習プリントはこちら

植木算の基本的な考え方
植木算は、一定の間隔で木やポールを並べるとき、個数と間の数の関係を考える問題です。
たとえば「30mの道に5m間隔で木を植えると何本必要か」という問題では、両端に植えるか植えないか、池のまわりのような円形かどうかによって考え方が変わります。いずれも線分図や簡単な図を書くことで整理しやすくなります。
- 両端に植える場合:間の数+1
- 両端に植えない場合:間の数-1
- 池のまわり(円形):間の数と木の数が同じ
どのパターンかを見分ける力と、図を書く習慣がそのまま受験対策に直結します。
植木算の解説・練習プリントはこちら

小3のうちに取り組む意味
和差算・植木算に早くから取り組む一番の意味は、「図を書いて考える」という算数の基本姿勢を身につけることにあります。
この考え方は、旅人算・鶴亀算・年齢算など、ほかの特殊算を学ぶときにも共通して必要になります。早い段階で線分図に慣れておくと、4〜5年生になって本格的な受験勉強を始めたときにスムーズに入れます。
また、問題に使われる題材が身近で難しすぎないため、算数に対して「解けた」という経験を積みやすい単元でもあります。お子さんが算数に苦手意識を持ちにくい時期に、正解する喜びを味わいながら取り組めることも、続けやすい理由の一つです。
無理に始める必要はない
ただし、小学校の基本的な文章題でつまずいている段階では、まず学校の学習内容をしっかり固めることが先です。
和差算・植木算はあくまで「基本の計算と文章の読み取りができること」を前提としています。小3のうちは「問題を楽しみながら解く習慣」を目標にして、正解できなくても気にせず取り組むくらいの気持ちで始めるとよいでしょう。
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まとめ
和差算・植木算は、たし算・ひき算・わり算の基本計算ができる小学3年生から取り組める特殊算です。使う計算はシンプルですが、線分図を書いて考えるという中学受験算数の根本的な考え方を早くから育てることができます。
受験に向けた先取りというよりも、算数の面白さを感じながら思考の土台を作る時期として、低学年のうちからぜひ取り組んでみましょう。

