受験算数は塾での学習量が膨大である
中学受験の塾は、予習中心の授業であったり、毎回大量の宿題が出てることが多いと思います。当然、全てのお子さんがこのペースについていけるわけではなく、気がついたら全くついていけない、ということも現実に起こってきます。
受験算数は基本問題を繰り返しやることが大切ですが、毎週新しくやる内容が多いため塾の授業でやっている基本問題ですら分からなくなってしまいます。また、計算練習の問題も複雑なものが多く、宿題に出される計算問題に時間がかかって全てやりきれなくなってしまいます。
毎週この繰り返しになると塾の授業についていくのは困難になっている状態だと思われます。
このまま塾に通っていて大丈夫なのか、一度よく考え直す必要があるでしょう。
塾のペースについていけなくなった場合の対処法
塾のペースについていけなくなった場合の対処法は、
1. 塾を休学して、家庭で基本的なことをやり直す
2. 塾に頼んで基本をやり直してもらう
3. 家庭教師をつけて基本をやり直す
4. 思い切って塾を変える
などが考えられます。
塾を休学して、家庭で基本的なことをやり直す
算数に対して自信がなくなって、受験勉強にやる気がなくなっている場合は、思い切って塾を休学してみることも必要です。塾のカリュキュラムは6年生の夏休み前に一通り終わるようになっているので、基本が身についていれば6年生の夏休みから頑張って追いつき直すことも可能です。
家庭でやり直す場合は、基本の計算を確実に出来るようにし、スピードアップする、塾のテキストの基本問題をもう一度最初からやり直してみる、などの勉強方法で良いと思います。通信講座などを利用してみてもいいでしょう。
塾でついていけなくなっているお子さんは、実は学校でやっている算数も分からなくなっているというケースもあります。どんな難しい問題も、学校でやる算数が分からないのでは、解くことが出来ません。学校の勉強が余裕で出来るくらいにして、お子さんの自信を取り戻してあげて欲しいと思います。
家庭教師をつけて基本をやり直す
塾の集団授業では、どうしても個別に対応することは難しくなります。受験勉強の対策に慣れている家庭教師を頼むことも選択肢として考えてみましょう。
現在の塾に通いながら家庭教師に別の分野の学習をするのは負担が多くなるので、場合によっては塾を休学することも考えてみてください。
塾に頼んで基本をやり直してもらう
塾で対応してもらう場合は、個別に課題を出してもらったり、授業後に補習をしてもらうなど、親身になって対応してもらえるかを塾に確認する必要があります。塾としっかり話し合って、納得出来るような指導をしてもらえるようにしましょう。
思い切って塾を変える
塾を変えるのは、今の塾よりお子さんに合う塾が見つかっている場合以外は、お子さんの負担も大きくなりますし、出来れば避けた方がいいでしょう。
しかし、大手の塾だとどうしても合わない、小さい塾の方が面倒見がよかったということもあります。塾を変える場合は出来るだけ早い時期に決断するようにしてください。
算数は、分からないのに無理に先に進めても、土台がしっかりしない所に家を建てているようなことになって、全体が崩れ落ちることになりかねません。
お子さんのテストの点数が悪い場合、解き方が分かっていてもケアレスミスが多かったり、公式がうろ覚えて間違えていたなどでしたら、そのまま続けても大丈夫だと思いますが、解き方がまったく分からない、的外れな式を書いている状態でしたら、このまま塾の勉強を進めてよいかどうか、しっかり考え直してみてください。