中学受験を検討しはじめたら、まず親御さんが学校情報を正確に集めることが重要です。 現在は志望校選びにおいて、古い偏差値や過去のイメージだけで判断するのは避けるべきです。最新の教育環境では競争も激化し、多くの学校が進学実績向上に注力しています。女子校でも理系進学に力を入れる傾向が強まっています。
学校選びで最も大切な3つのポイント
- お子さんの適性と学校の特色のマッチング
- 知名度より、実際にお子さんが楽しく学べる環境かを重視しましょう
- 通学の現実性
- 遠距離通学が多い中学受験では、実際の通学路の安全性や所要時間を確認することが必須です
- 最新の教育内容
- 各校の特色ある教育プログラムや進学実績の最新情報を把握しましょう
資料だけでは学校の本当の姿は見えません。気になる学校があれば、実際に足を運んで見学することを強くお勧めします。
学年別・時期別の効果的な学校見学計画
低学年〜小4:合同説明会で視野を広げる時期
まだ具体的な志望校が決まっていない時期こそ、合同説明会が有効です。複数の学校情報を一度に収集でき、比較検討の第一歩となります。
おすすめの合同説明会情報収集サイト

小5:お子さんと共に学校の雰囲気を体感する時期
5年生になると、テストの結果も厳しく出てきて、どのくらいのレベルの学校に行けるのか具体的に決まってくる時期です。この時期こそ、お子さんの学習意欲を高めるために、文化祭や体験授業など「生きた学校体験」ができるイベントへの参加が効果的です。
この時期に確認すべき3つのポイント
1. 在校生の様子や校風
文化祭や体験授業では、実際の在校生と接する絶好の機会です。以下の点に注目しましょう
- 生徒さんの表情や活気:生き生きとした表情で学校生活を送っているか
- 生徒間の交流:縦の関係(先輩後輩)や横の関係(クラスメイト)の雰囲気
- 生徒と教員の距離感:質問しやすい関係性があるか
- 学校独自の伝統や行事:校風を形作る特色ある活動の様子
2. 実際の授業内容や施設の充実度
説明会パンフレットだけでは分からない教育環境を確認しましょう:
- 授業の進め方:一方的な講義型か、対話型か、探究型かなど
- 教材や学習環境:最新のICT環境や図書館の充実度
- 実験室や体育施設:理科や体育などの実技系科目の設備状況
- 特色教育の実態:パンフレットで謳う特色教育が実際にどう行われているか
3. 教員との対話から感じる学校のサポート体制
説明会での教員との会話は、学校の教育方針を知る貴重な機会です:
- 学習面のサポート:補習や質問対応の体制、個別指導の有無
- 生活面のケア:いじめ対策や不登校への対応、メンタルサポート体制
- 進路指導の特徴:高校や大学への進学実績だけでなく、進路指導の方針
- 保護者との連携:連絡体制や保護者会、家庭学習へのサポート方法
これらのポイントを意識して学校見学に臨むことで、お子さんが6年間充実した学校生活を送れるかどうかを見極めることができます。単なる「偏差値」や「知名度」だけでなく、お子さんと学校の相性を重視した選択をするための重要な判断材料となります。
小6:入試説明会で具体的な受験対策を練る時期
6年生は志望校の入試説明会への参加が必須です。多くの学校では、出題傾向や対策すべき単元まで具体的に説明してくれます。また、入試当日の流れや注意点も確認できます。
日程が合わない場合は、学校に直接連絡して「資料希望」の旨を伝えましょう。多くの学校では個別対応してくれます。
2025年版・学校行事情報収集に役立つウェブサイト
最新の学校説明会や行事情報を効率よく収集できるサイトをご紹介します:
- 四谷大塚 中学校イベントカレンダー(全国の中学校イベント情報)
- 中学受験スタディ(説明会・イベントカレンダー)
- 首都圏模試センター(首都圏の私立中学情報)
まとめ:効果的な学校見学が合格への第一歩
中学受験では、お子さんと学校との相性が合格後の成長に大きく影響します。早い段階から計画的に学校見学を行い、お子さんと一緒に「本当に合った学校」を見つけましょう。6年生になると学習が忙しくなるため、5年生までに積極的に学校訪問することをお勧めします。
中学受験の学校選びの参考になる本
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