学校見学、説明会は重要
志望校を選ぶ際に、実際に学校を見に行ったり、説明会に足を運ぶことは重要になります。
しかし、なんとなく行ってみるだけではいけません。私立はどこの学校も設備が整っていたり、魅力的なカリキュラムを揃えていますので、どの学校もいいなと思っただけで帰ってきてしまっては意味がありません。
お子さんの適正を考え、学校生活に何を期待し、何を聞きたいかなどを確認してから学校見学、説明会に行くようにしてください。そうしないと最後の志望校選択の時に冷静な判断が出来なくなってしまいます。
どんな中学に行きたいかをよく話し合う
偏差値が高い学校に行けば進学率も良く、周囲の環境もいいかもしれません。しかし実際に上位の学校に入れるのはわずかです。中学受験の時点で偏差値が低くても大学の進学実績を上げている学校も多いですし、勉強以外の部活動や課外授業などに力を入れている学校もあります。
まずは、お子さんがどんな学校に行きたいかよく話しあってください。活発に部活動をしたい、少人数でしっかり勉強を見て欲しいなど、学校選びにはお子さんの適正をよく考える必要があります。
男子校か女子高か共学かでも、学校の雰囲気は変わってくるでしょう。
また、中学へ通うのに電車通学になる場合が多いと思います。どのくらいの距離なら毎日通えるかまで、しっかりと話し合っておきましょう。
気になる学校があったら、とりあえず行ってみる
気になる学校があったら特に学校見学が定められていない時でも、お子さんと一緒に志望校の近くまで行ってみることをおすすめします。平日の休みや早く帰宅した時などに行ってみるといいでしょう。電車やバスを利用している場合は混み具合なども分かると思います。
また、通っている生徒の登下校の様子や部活動の雰囲気も感じることできます。通っている生徒さんの服装、ヘアスタイルなども見てください。何気なく聞こえる友人同士の会話でも、その学校の雰囲気が良く分かります。(ちなみに筆者の自宅近くの私学の中高一貫校の生徒さんからはテストに関する会話がよく聞こえてきます。それだけ勉強に力を入れているのでしょう。)
事前に連絡すれば、個別に見学させてくれる学校もありますので、説明会の時期を逃して参加出来なかった場合などに利用してみるといいでしょう。
学校行事、説明会は積極的に参加する
体育祭、文化祭などの学校行事は一般に公開していることもありますので、機会があれば出来るだけ見に行ってみましょう。興味がありそうな部活の試合や定期演奏会なども見学出来ることがありますので、事前に学校のホームページなどで調べてみてください。
また、説明会の日程も早めにチェックし、可能な限り参加しましょう。説明会では、学校のカリキュラムや勉強についていけない場合は補修指導があるか、受験指導や生活指導などはどのように行っているかを確認するようにしましょう。
体験授業がある学校もあります。お子さんが実際に学校の雰囲気を味わうことが出来る貴重な機会です。学校の先輩が参加することもあるので、実際に通っている生徒さんから話を聞くことも出来ることもあります。
中学校イベントカレンダー
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出来るだけ多くの学校に訪問する
学校の雰囲気や、どんな生徒さんが通っているかということは、偏差値や学校の評判だけでは分かりません。お子さんに合う学校、合わない学校というものがあると思います。中学受験の場合は特に、親御さんは出来るだけ多くの学校を訪問して、しっかり比較してみて欲しいと思います。出来るだけ多くの学校を知ることで、お子さんに最適な学校選びというものが見えてくると思いますし、お子さんが気に入った学校が出来ればやる気になって成績も伸びることもあります。
また、偏差値がそれほど高くなくても、お子さんの進路や適性に合った学校が見つかるかもしれません。
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