中学受験算数で時間が足りないときの練習法|解く順番と後回しにする問題の決め方

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 小6の秋から志望校の過去問に取り組み始めると、算数で時間が足りず、最後の大問まで手が届かないという悩みがよく出てきます。塾のテストでは点数が取れているのに、過去問になると時間内に解き終わらない。このようなお子さんの多くは、解く力が足りないのではなく、時間の使い方に原因があります。この記事では、中学受験の算数で時間が足りなくなる原因と、過去問を使った時間配分の練習の進め方を紹介します。

算数で時間が足りなくなる原因

問題を前から順番に解いている

 時間が足りなくなるお子さんに多いのが、問題を1番から順番に解き、難しい問題で手が止まっても考え続けてしまうことです。入試の算数では、後半の大問ほど難しくなる学校が多い一方で、途中に難しい小問がはさまっていることもあります。一つの問題で何分も止まってしまうと、その後にある解けるはずの問題に使う時間がなくなります。

計算や基本問題に時間がかかっている

 計算問題や小問集合に時間がかかっていると、後半の大問を考える時間が足りなくなります。また、図や線分図をかかずに頭の中だけで考えようとして、かえって時間がかかっているお子さんもいます。計算の速さと正確さ、基本問題をすぐに解ける力、図をかいて整理する習慣は、時間配分の土台になる力です。

学校ごとの問題の形式に慣れていない

 中学受験の算数は、学校によって問題の数や形式が大きく違います。小問が多く1問にかけられる時間が短い学校もあれば、大問が少なく1問をじっくり考える学校もあります。塾のテストと同じ時間の使い方をしていると、志望校の問題では時間が足りなくなることがあります。

過去問で時間配分を練習する方法

最初に問題全体を見てから解き始める

 試験が始まったら、すぐに1番から解き始めるのではなく、最初に問題全体に目を通しましょう。大問がいくつあるか、どの問題が解きやすそうかを確かめておくと、時間の使い方を考えながら解けるようになります。過去問を解くときから、この習慣をつけておくことが大切です。

解く順番を決めておく

 志望校の過去問を何年分か解くと、計算問題や小問集合がどこにあるか、どの分野の大問がよく出るかが分かってきます。そのうえで、たとえば「計算と小問集合を先に確実に解き、その後に得意な分野の大問から取り組む」というように、解く順番をお子さんと決めておきましょう。順番を決めておくと、本番でも迷わずに解き進められます。

 ただし、どの順番がよいかは、志望校の問題の形式と、お子さんの得意な分野や苦手な分野によって変わります。塾の集団授業では、過去問の時間の使い方まで一人ひとりに合わせて見てもらうのが難しいこともあります。家庭だけで決めるのが難しい場合は、オンラインの個別指導で相談する方法もあります。

 受験コーチゆうたは、中学受験に特化したオンライン家庭教師です。今通っている塾の教材を生かしながら、過去問対策や1週間の学習スケジュール作りをしてもらえます。塾と併用できるので、過去問の解き方の相談と合わせて、過去問を解く日を週の計画にどう入れるかも相談できます。

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後回しにする問題の見分け方を決める

 解いている途中で手が止まったときに、その問題を後回しにする判断ができるようにしておくことも大切です。たとえば、「何をすればよいか2〜3分考えても分からない問題は、印をつけて次に進む」のように、お子さん自身が使える決まりを作っておきましょう。大問の最後の小問は難しいことが多いため、前の小問を解いたら一度次の大問に進み、時間が余ったら戻るのも一つの方法です。

 後回しにした問題には必ず印をつけ、最後に戻ってこられるようにしておきます。問題を飛ばすことに不安を感じるお子さんもいますが、解ける問題を確実に取ることが合格点につながると伝えてください。

時間を計り、終わった後も別の色で解き続ける

 過去問は、本番と同じ時間を計って解きましょう。時間になったらそこで鉛筆を置き、時間内に解けたところまでで採点します。そのうえで、時間内に解けなかった問題は、別の色のペンで続けて解いてみます。別の色で解けた問題は、時間があれば解ける問題です。時間内の点数と、別の色で解けた問題を比べると、時間配分を見直すことでどれだけ点数が上がるかが分かります。

大問ごとにかかった時間を書き込む

 過去問を解くときは、それぞれの大問を解き終えた時刻を問題用紙に書き込んでおくと、どの問題に時間がかかったかが後から分かります。時間がかかった問題が、本当は後回しにすべき問題だったのか、計算に時間がかかっただけなのか、その分野の基本があいまいだったのかを見直すことで、次の過去問の時間の使い方が変わってきます。

 過去問や模試を解いた後に、間違えた問題をどのように見直して次につなげるかは、塾のテスト・模試を次に活かす|中学受験の成績を伸ばすテストの使い方で紹介しています。

時間配分の土台になる毎日の練習

基本の小問を短い時間で解く練習

 入試の算数では、前半の小問集合をどれだけ速く正確に解けるかで、後半の大問に使える時間が決まります。基本レベルの小問を、時間を計って解く練習を続けましょう。初めは時間を気にせず確実に解き、すべて解けるようになったら、できるだけ短い時間で解き終えることを目標にします。

基本の小問を時間を計って解く練習はこちら

基本小問集合

 計算に時間がかかるお子さんは、計算の工夫を身につけておくと、計算問題の時間を短くできます。いろいろな分数の計算のくふうのプリントで練習しておきましょう。

時間がかかった分野の基本に戻る

 過去問で時間がかかった問題の分野が分かったら、その分野の基本問題に戻って練習することも大切です。比や速さ、図形などの問題で手が止まっていた場合、その分野の考え方があいまいなことが多くあります。基本の問題を迷わずに解けるようにしておくと、入試の問題でも解き方をすぐに思いつけるようになり、考える時間を短くできます。単元ごとの練習には、比の問題まとめや速さのまとめ、図形の問題まとめなどのプリントが使えます。

まとめ

 中学受験の算数で時間が足りなくなる原因は、問題を前から順番に解いて難しい問題で止まってしまうこと、計算や基本問題に時間がかかっていること、志望校の問題の形式に慣れていないことなどです。過去問を解くときは、最初に問題全体を見て、解く順番と後回しにする問題の決まりを決めておきましょう。時間内に解けたところと、時間が終わった後に別の色で解けたところを比べると、時間配分の見直しでどれだけ点数が伸びるかが分かります。また、毎日の学習では、基本の小問を短い時間で解く練習を続けてください。

 次に過去問を解くときは、まず大問ごとに解き終えた時刻を問題用紙に書き込むところから始めてみてください。

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