模擬試験の結果を見て偏差値で一喜一憂しない
9月以降になると受験に向けての模擬試験が多くなってくる時期です。
現在のお子さんの学力を客観的に知る方法は、業者が行っている模擬試験を受けるしかありません。
しかし、1回の試験の偏差値が高くても低くても、それが全てではありません。その日の体調や得意な所が多く出ていたかどうかなどで、かなり偏差値は変動するでしょう。また、算数の場合式が正しければ部分点が与えられるかどうか、記述問題の採点基準などでも、点数が変わってきてしまいます。
偏差値はあくまでも現在までの学力目安です。本番の入試は1月か2月なのでそれまでに急に伸びるお子さんもいます。志望校と偏差値が10以上違っても、本番までに志望校に合格出来るような学習をコツコツ続けていけば、合格することもあります。
親御さんがあまり偏差値に一喜一憂していると、お子さんがやる気をなくしてしまうことにもなりかねません。模試が返却されても偏差値のみに注目するのではなく、内容をしっかり見て今後の対策を立てることが大切です。
試験が終わったその日に自己採点する習慣をつける
まず模擬試験が終わったら自己採点をして見てください。やったことを忘れていたり、少し復習すれば出来た問題がないかとその場でしっかり確認しましょう。
出来そうで出来なかった問題はすぐに復習することで確実に出来るようにする事が出来ます。
偏差値や合格判定より正答率に注目する
模擬試験が返却されたら、各問題の正答率が書かれていると思います。まずは、正答率が高い問題で間違えてないかをチェックしてみましょう。
80%以上の正答率の問題が出来ていない場合
例えば80%の正答率があるところで点数が取れていないと、中学受験の基礎部分が抜けていると判断されてしまいます。
出来たと思ったのに、ケアレスミスで点数を落としているところがないかを注意して見てください。次回の模試で同じようなミスをしないようにしていきましょう。
解き方が分からなかったり、しっかり覚えていない場合は、その単元の基本をやり直すようにしてください。次回の模試で正答率が高い問題の点数を落とさないことをまずは目標にしましょう。
正答率が高めの問題を順番に見直してみる
次に正答率が高めの問題から順番に見直してみましょう。正答率50%以上の問題がほぼ出来ていれば、基本的な学習は定着出来ていると考えていいでしょう。
特に単純な計算ミスや、問題の読み間違えなど少しのミスを直せば正答になったところをしっかり確認してください。途中計算をしっかり書いておく、問題を2回読み直すなど次から間違えないような対策を考えていきましょう。
正答率が低い問題は出来そうな所だけ見直しておく
見直しの段階で難しい問題は無理にやらなくても構いません。本人が出来そうだと判断した場合のみ解き直してみてください。
模試の問題と志望校の問題の傾向は同じにはならない
中学受験の試験問題は、学校によってかなり異なりますので、模擬試験の結果が本番に繋がるとは言えません。あくまでも模擬試験は学習したことが定着しているか確認するものです。模試を受けることで試験慣れすることで、本番で緊張しない練習にもなるメリットがあります。
そのため、模擬試験の判定はあくまでも参考程度に考えた方が良いでしょう。
本番の試験の前は過去問で傾向をつかんで、同じような形式の問題で点数が取れるかどうかが重要になります。模擬試験を利用して確実な基礎力をつけてから、過去問に取り組んでいくことをおすすめします。
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